香川県農業土木設計業協会が主催する技術研修会に参加しました。
市街地に存する皿池である「馬池」にて、昭和40年代から続く漏水被害と補修対策の経緯、現在進行している改修工事の概要について、現地を探索しながら講義いただく内容でした。
馬池では、長い歴史で頻発する漏水に対して数度のグラウト工(水みちにモルタル等を充填し、間隙を物理的に閉塞させる工法)、数度の堤体改修を試みるもその再発が続いており、堤で囲まれた皿池の管理、老朽化対策、補修工法の難しさを垣間見ることができます。
ため池のパイピング※がいかに脅威であるか、その調査と対策がいかに困難であるかを学ぶとともに、農用地だけでなく周辺の住宅地への被害を未然に防ぐ農業土木(防災減災)事業の重要性を再確認することができました。
※パイピング … 様々な要因で、ため池等の堤体に池内(上流)から池外(下流)への「水みち」が発生する現象。一度発生した水みちは、なんらかの対策を行わないといずれ対象の破壊を招くおそれがある。
詳細は以下もご確認ください。
香川県農業土木設計業協会HP
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