去る10月10日、香川県測量設計業協会主催の砂防堰堤現場見学会に参加してきました。
「砂防堰堤」とは、谷に造るダムのようなもので、雨水等により浸食された山の土や砂が水とまじって流れ出す土石流を防ぐための施設です。
当現場で注目すべきは、工事用道路の敷設が困難であるため、索道(ケーブルクレーン)によるコンクリート打設を行っているという点でした。
以下、一部ではありますが、見学状況を紹介いたします。
■起点支柱(H=21m)写真下部ローリー車より、バケットへコンクリートを流し込む。
■打設現場までの仮設階段。この上空をケーブルに釣られたコンクリートバケットが往復します。
■両岸の掘削が終わり、コンクリート打設中の砂防堰堤(下流より)
■打設状況(下流→上流の縦軸から、堰堤横軸へのバケット付け替え作業後)
今回の現場見学を経て、やはり良い設計を行うには実際の施工状況を確認し、「プロセスのイメージができること」が重要だと再認識しました。
特殊な現場ではありますが、砂防堰堤の性質上、当然考えられる手法ともいえるため、今後の設計・施工計画に生かしていければと思います。